ワイドテレビからデジタルテレビへ (2007年4月)


ワイドテレビのあほらしさを書い てから、8年が経ちました。Googleでも「ワイドテレビ」を検索すると拙文が上位に出てくるので、参照された方々も大勢いらっしゃると思います。

ところが最近は、当時は存在していなかった、デジタルチューナー内蔵の 16:9テレビが店頭をにぎわすようになりました。これは、ア ナログチューナーを内蔵していた16:9テレビである「ワイドテレビ」 とは異なるので、「デジタルテレビ」と略称することにしましょう。

そして、世の情勢は、デジタルテレビにとって、とても有利になりつつあります。 というのは、

1.地上波デジタル放送が本格的に始まった。(2006 年12月までに全国都道府県庁所在地で放送を開始、その後放送エリアを順次拡大中だそうです)

2.アナログ放送が2011年に終了する(ということになっている…実際には、もう少し先まで伸ばす可能性があると僕は見ていますが…)

3.デジタルテレビの実売価格が、ずいぶんと安くなった。 (価格比較サイトでみると「まだまだ高い」と思われるかもしれませんが、量販店でときどき、価格比較サイトよりもはるかに安い値段で一流メー カーのデジタルテレビを売っています。それを利用して買うと、すごくお買い得です。)

特に1が大きいです。普通の人が観たい番組は地上波が大部分だと思うので、地上波デジタル放送が受信できるようになるまでは、たとえデジタルテ レビを買っても、大部分の時間はアナログ放送を視聴することになってしまい、ワイドテレビを買ったのと同じになっていたからです。(BSデジタルはろくな 番組をやっていない、というのが一般的な評価です。)

それが、ようやく、デジタルテレビを買うことのメリットが日常的に享受でき るようになったの です。つまり、多くのデジタル放送が、真性の16:9の画面で放送され、それがデジタルテレビでは(アナログ放送を見るよりも)圧倒的な高画質で映し出さ れるのです。

(ただし、まだ1部の番組は4:3で放送されており、デジタルテレビで画が歪まないように表示すると、画は中央に表示され、左右にはつまらない模様を出し てごまかしています。このあたりは放送局が是非改善して欲しいですね。)

ですので、これから新規にテレビを購入する方は、デジタルテレビを購入するのがよろしいと思います

では、僕のワイド テレビのあほらしさに従って4:3のアナログテレビを買った人はどうすればいいかと言うと、次のいずれかをどうぞ:

(i)  これまで便利に使えたことに満足し、そろそろデジタルテレビに買い換える。

(ii)  デジタルチューナー内蔵のデジタルハイビジョンレコーダー(デジタル 放送をHDDに元の信号のまま録画するタイプ)を買って4:3のアナログテレビに繋ぐ。僕がお勧めした4:3アナロ グテレビであれば、ブラウン管の良さが出て、液晶やプラズマのデジタルテレ ビを凌駕する(すくなくとも負けない)高画質で、デジタル放送を楽しむことができ ます。(液晶やプラズマは、画質的には、画に歪みが生じないという点以外は、ブラウン管に負けます)

(iii) 4:3のアナログテレビは(ii)のようにして(あるいはそのまま)使い、それとは別にハイビジョンプロジェクターと16:9のスクリーンを買って、プロ ジェクターもデジタルハイビジョンレコーダーに繋ぐ。これで、気軽に視聴す るときはテレビで、本格的に視聴したいときはプロジェクターで圧倒的大画面で 高画質で視聴できます

なお、(ii)でデジタルチューナーを買わない理由は、録画が出来る デジタルハイビジョンレコーダーとの価格差が小さすぎて、意味がないからです。

実は、現在の我が家のリビングも、(iii)のようになっています。もうしばらくは、この体制でいこうと思っています。

お粗末様でしたm(__)m



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ただし、すぐにお返事できるとは限りませんm(__)m

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