拙著「統計力学の基礎I」を教科書とする初学者と教員の方のための御参考

清水 明
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本書第I巻は、大学1、2年生向けに筆者が講義してきた内容に、大学院生や研究者にもお役に立ちそうな内容を加えて首尾一貫した論理になるように再構成したものです。 そのため、以下の内容だけ講義(または輪講)するようにすれば、初学者向けの統計力学の教科書としても使えるようになっております。

統計力学の基本原理と古典系への応用までを講義(または輪講)する場合のプラン例

章  1章 2章 3章 4章 5章 6章 7章 8章 9章 10章 12章
範囲(節)
スペードマークは全て除く
1.1-1.5.1

2.1-2.11
(2.5除く)
3.1-3.4.1

4.1-4.4

5.1-5.4

6.1-6.2

7.1-7.7

8.1-8.5.1

9.1-9.2

10.1-10.6
12.1-12.3

初等量子力学を既習の学生に,上記に加えて量子系の統計力学の初歩を講義(または輪講)する場合に,追加する章の例

追加する章  11章 13章 14章 15章(ボゾン系は面倒な点があるので略しても可)
範囲(節)
スペードマークは全て除く
11.1
(11.1.5除く)
13.7
(ブラケット未習の場合は13.3を追加)
14.1-14.5
15.1-15.3
(15.1.4-15.1.6, 15.1.8除く)

「理屈はいいから(定期試験に出るような易しい)問題の計算の仕方を教えてくれ」という学生さんの場合

いずれのパターンの講義でも,以下のことをお願いしたいと思います.