東京大学 教養学部 前期課程 講義(2009年冬学期;文系向け)

物理科学II - エネルギー保存則 (by 清水明) 板書

文系の学生に、エネルギー保存則をちゃんと教える、という野心的な講義です。
(シラバスはこちら

理系の学生に教えるときは、応用とか実用上便利な道具にかなりの時間をさかないといけないので、
原理原則を丁寧に教える時間がとれないのですが、この講義の場合は、原理原則だけ教えればいいので、むしろ理系相手の講義の時よりも原理原則をきちんと教えることができています。これは、自分でも驚きでした。理系も、こういう講義があったほうがいいかもしれない…。

注意: 生の板書なので、誤字・脱字があります。
著作権は清水にあります。((c) Akira Shimizu)

last modified:
(first appeared: Oct./05/2009)

第1回 2009/10/05







第2回 2009/10/19




第3回 2009/10/26





第4回 2009/11/2





第5回 2009/11/9






第6回 2009/11/16





第7回 2009/11/30

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第8回 2009/12/07

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講義に出なかった人は、最後の板書の意味がわからないでしょうね…。
いずれも、エネルギー保存則から直ちに結論できる事実で、
冷蔵庫の例は、部屋で冷蔵庫の扉を開けても、部屋の温度は下がるどころか上昇することを説明しています。
エアコンの例は、省エネ=室外機から出る熱を減らす、であることを説明しています。この例が、シラバスに書いたエピソードの内容です。

第9回 2009/12/14

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第10回 2010/1/7

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第11回 2010/1/18

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第12回 2010/1/25

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質問がありましたが、この不等式の導出は、講義では省略しました。興味がある人は、熱力学の教科書の第10章をご覧下さい。(といっても、物理は積み上げていくしかないので、1章から読まないと理解はできないと思いますが…)
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この写真では直っていませんが、講義でこの直後に訂正したように、ヒートポンプの図で、QHとQLは逆です。
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訂正: 「必ずしもそうなるとは限らない」と書いたつもりが、「限ずしもそうならない」になってます ...。僕は、こういう『省略』をよくしでかします ...。

これで講義は終了ですが、「思えば遠くへ来たものだ」と思いませんか?
皆さんが、エネルギー保存則について、ここまできちんと習得したことは、大いに誇って良いと思います。

それでは、またいつかどこかでお会いしましょう。

清水