研究者のための研究道具ガイド (equipment for researchers)
お勧めの機器と、買ってはいけない機器 (excellent buy and bad buy )
last modified: 2008/04/22 first appeared 2008/04/21
このページは、研究者の皆様が、
- 研究の推進に役立つような、良い研究道具(プリンターなどの機器)を買える
- 粗悪な機器を買ったせいで研究に支障(時間の無駄など)が出ることを避ける
ために、少しでも手助けになることを意図して公開するものです。
内容は、清水の個人的経験から、研究者向けに、お勧めできる機器と、避けた方がよいと思われる機器をご紹介するものです。
どの機器も、清水が実際に購入して、ある程度の期間にわたって使ったことがあるものですから、体験的ガイドです。ただし、
- 機器の使い方や要求する性能は、ひとりひとり違いますから、それぞれのレポートが御自分に当てはまるかどうかをご確認のうえ、参考にしてください。
- 特に、一般家庭と研究室では、使い方や性能の要求内容も要求水準も違います。ここに書いたのは、あくまで、研究者にとっての良し悪しです。
- 私が「これはダメだ」と見捨てた時点ではそうであっても、その後改良されている可能性があります。メーカーは、予告なく改良を行いますし、改良前の機器を買ったユーザーに対して、改良した内容は、全ては伝えないのが普通だからです。
- 中には、私の勘違いや、無知ゆえの使い方の悪さに起因する事もあるかもしれません。そういう点に気づかれたら、ご一報くださると幸いです。
- このガイドは、あくまでボランティアとして提供しているものなので、当然ながら、対価を得て行う情報提供とは違います。気楽なメモのようなものです。
これらをご承知の上で、ご覧ください。
お勧めの機器 (excellent buy)
カスタマイズメニューで、HDDの代わりにSSD (Solid State Drive)を選べば、安くて(20万円未満)、軽くて(1000g)、薄くて(23.5mm)、電池が長持ちして(11.5時間)、手荒な扱いに耐える(SSDなので、動作中に動かしても平気!)モデルを買うことができます。HDDモデルよりも、OSやアプリの立ち上がりも速いです。
しかも、SDHC対応のSDカードスロットが付いているので、大容量のSDHCカードで他のPCとデータのやりとりすることもできます。SDHCカードを挿したとき、USBメモリーのようなでっぱりがないので、挿しっぱなしにしておいても大丈夫です。
- SSDを指定しないと魅力が半減する(多分、同価格帯のLet's noteに負ける)ので、注文するときはくれぐれも注意してください。
- OSはWindows XPがいいでしょう。(個人的には、現時点では、Vistaを選ぶ人の気が知れません)
- メモリーは、TeXによる論文書きやメールの読み書きぐらいなら、512MBで十分です。
- もう少しメモリーを増やしたい人は、512MBで買っておいて、サードパーティー製の512MB or 1GBを増設するとよいでしょう。
- SDHCカードは、class 6の、エラー訂正付きのものがいいでしょう。
- SSDは、次のことを行えば、32GBで十分です:サードパーティー製の外付けDVDドライブを買って、SSD上のリカバリー用データ(約5GB)をDVD-Rに移し、SSDを再フォーマットして、32GB全てが使えるようにする。(詳しくは、VAIOのマニュアルを見てください)
詳しい説明(準備中)
買わない方がいいと思う機器 (bad buy)
複合機: ブラザーの複合機
ブラザー社の複合機は、大学では、価格の割に高機能なのでシェアを伸ばしています。しかし、買うと後悔するかもしれません。最大の理由は、ドライバーに深刻なバグがあるのに、ブラザー社はそれを直すことができない(直す気がない?)からです。
ソフトウェアにバグはつきものですから、不具合が見つかったときに、それを迅速に直す努力をするかどうかが肝心なのですが、ブラザー社は、ドライバーの更新頻度が、他社に比べて異様に低いです。初出荷時のドライバーが、ずっとそのまま「最新版」であることも稀ではありません。これは、
(a) テストにテストを重ねて、非常に完成度の高いドライバーを開発してから発売している
(b) 完成度は他社の初期バージョン並だが、発売後に不具合が見つかっても、ほとんど改良しない
のどちらかです。
この開発競争の激しい時代に(a)がありえないのは常識でも分かりますが、私が経験した範囲では、やはり(b)でした。実際、私が報告した(研究に使うには)深刻なバグを、ブラザー社でも確認できたのですが、「修正を行うことは現状としては難しい」との回答でした。
ただし、このバグをブラザー社では「仕様」と言っています。私は、「それが本当に仕様ならば、カタログやHPに明記すべきではないか」と伝えましたが、いつまで待っても公開されないので、これ以上犠牲者を出さないために、これを書きました。
ちなみに、サンプルを送れというので送り、「確認しました」という返事が来てから、1ヶ月近く何も連絡がなく、こちらから再度問い合わせてようやく「仕様です」という返事が来ました。サポートのこのような対応も、研究道具のサポートとしては失格でしょう。
ハード的にも、レーザーでは他社比で印刷が薄い、インクジェットでは、使わなくてもやたらとインクを消費する、などの不満点があります。
な
お、私が今までに使ったブラザー社の複合機は2機種だけですが、ドライバーの更新頻度が低い機種は、やはり何らかの不具合が放置されたままだろうと個人的
には(というか常識的には)推測しますが、確認はしていません。また、サポートの対応具合も、機種によって違うとは考えにくいと思っています。
詳しい説明(準備中)
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