東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 相関基礎科学系 講義(2009年冬学期)
多体系の理論 (by 清水明) 板書
毎週金曜日13:00-14:30 @ 駒場キャンパス16号館8階827号室
興味のある学生・研究者は聴きにいらしてください。
内容:平衡統計力学についてやや高度な事項と線形非平衡統計力学と非線形非平衡統計力学について既に知られている(確立している)が見落とされがちな事項を講義する。時間が余ったら最近の話題にも触れる。
注意
生の板書なので、誤字・脱字があります。
著作権は清水にあります。((c) Akira Shimizu)
last modified:
(first appeared: Oct./13/2009)
第1回 2009/10/09
第2回 2009/10/16
第3回 2009/10/23
第4回 2009/10/30
第5回 2009/11/6
第6回 2009/11/13
補足:
このn次応答関数の表式で、時間順序積は、実は不要です。対称化操作のために、あってもなくても同じ結果になるからです。
詳しくは、執筆予定の非平衡定常状態のn次応答関数の普遍的性質の論文をご覧下さい(って、まだ書いてないのかよ!もう半年も経ってるぞ!)。
ここの部分の論理は、非平衡定常状態の応答関数の場合と同様なので。(急ぐ方は、ご自分で確認すれば、すぐわかります)
第7回 2009/11/20
訂正:
上記の板書に2カ所ミスがありました:
1.流れに関するFluctuation Theoremのところで、右辺のexpの中の、G は余分でした。削除してください。これで、講義での説明と整合します。
(なお、理論なので、ボルツマン定数が1になる単位系を使ってます)
2.「F: large のときは、noneq. の近傍のゆらぎではなく、巨大な ...」 です(赤字の部分が抜けてました)。
お知らせ:
11月27日は休講といたします(福島さんのIBM賞授賞式に出席するため)。
第8回 2009/12/4
訂正:
上記の板書に1カ所ミスがありました:
「そのままでは、予言力ない」 です(赤字の部分が抜けてました)。
(余談)講義のときに言ったように、書く・喋るがもどかしいとき、無意識に言葉や文字を省いてしまう癖があります。気づいたらご指摘下さいm(__)m
最後の「わき道」は、もう少し丁寧に説明した方がよさそうなので、来週は、まずはそれをやりましょう。
第9回 2009/12/11
今
回は、皆さんの質問に答えるかたちで話した脇道(平衡統計力学の基礎)にずいぶん時間を費やし、あまり進みませんでしたね。でも、平衡統計力学をしっかり
理解しない限り、非平衡なんて絶対に分からないから、これでいいのだと思います。正直言って、平衡統計力学の基礎的事項について、あれほど多くの質問が来
るとは予想外でしたが、きちんとした統計力学の教科書を仕上げる(講義ノートを文章化する)作業をする動機付けになりました。
第10回 2010/1/8
上記のレポートの締め切り日ですが、具体的には、2月12日(金)13:00とします。よろしくお願いします。
第11回 2010/1/15
この後で見せたスライドの、数値実験データなどは、論文にあります。
第12回 2010/1/22
ここに出てきた、非平衡定常状態の非線形応答関数の普遍的性質に関する論文は、執筆中です。
まだまだ、教えたいことはたくさんありますが、今年度はこれでおしまいにします。
半年間、皆さんも、お疲れ様でした。
来年度の僕の講義は、大学院向けはお休みで、1・2年生向けに、平衡統計力学を、夏学期と冬学期の2度(同じ内容を)講義します。それと並行して、講義ノートのLaTeX化を行い、できるだけ教科書の出版を進めようと思います。学部1・2年生向けではありますが、基礎的なことをしっかりやるので、平衡統計力学を学び直したい人は、(勝手に)聴講してください。
それでは、また。
清水